【脚本・演出】
アガリスクエンターテイメント『新宿コントレックスVol.16』
2017年6月30日(金)〜7月1日(土)@新宿シアター・ミラクル
【出演】アガリスクエンターテイメント/アナログスイッチ/ストリーキング計画/笑の内閣
【予約】6月3日(土)よりこちらから

【脚本・演出】
アガリスクエンターテイメント『新宿コントレックスVol.17』
2017年7月28日(金)〜7月29日(土)@新宿シアター・ミラクル
【出演】アガリスクエンターテイメント/壱劇屋/小西耕一 ひとり芝居/日本のラジオ
【予約】6月30(金)より

【脚本提供】
ホットポットクッキングPresents『榊原さんは永遠に憂鬱なのかもしれない』
2017年7月26日(水)〜8月2日(水)@中野MOMO
【予約】こちら から

2016年11月01日

劇団Rexy『燃えるなよ剣』終演してました

■劇団Rexy『燃えるなよ剣』終了しました。

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劇団Rexy第3回公演『燃えるなよ剣』
2016年10月13日(水)〜10月16日(日)
@DDD AOYAMA CROSSTHEATER

女性向けセクシーコンテンツに出てるタレント(要は女性向けAVタレント)による劇団・劇団Rexyの脚本・演出をしてました。
今回の話を振ってくれたプロデューサーも、周りの人も「大変かもしれないよ…?」「今までに出会ったことない人種の人達だよ?」と事前に言っていたので、最初はちょっと心してかかったのですが、やはり一緒に作品を作ってみれば、個性的だけど普通にコメディ俳優の集まりでした。とても頼もしかったし、楽しかった。
『燃えるなよ剣』というのは、「幕末の京都の旅館で、新選組と倒幕派の志士をダブルブッキングしちゃった旅館の人達が斬り合いを防ぐために右往左往する」という、アガリスク作品をよく見てる方々なら「またか」と思うような芝居なのですが、やはり外部で初めましての人達と一緒にやるなら、一番の得意技を出そう、と思ってこれを選びました。実は数年前から「時代モノだったらこれかなぁ」とあたためていたネタでした。

あとはTwitterに書いたことを貼ります。

劇団Rexy『燃えるなよ剣』全ステージ無事終了いたしました。ご来場のお客様、関係者の皆さん、出演者の皆さん、誠にありがとうございました!普段の活動が舞台役者だとかエロメンだとか、そういう境い目を超えて、この台本を使って一丸となって笑いを取っていった座組が素敵でした。

稽古中は、慣れない一幕一場の、一個の流れをひたすら引っ張り続けるタイプの台本に苦戦していましたが、喜右衛門・惣兵衛を中心に皆が一個の塊になってお客様をこのルールに巻き込んでいった姿に感動しました。あの瞬間、みんな紛れもなくシチュエーションコメディ俳優でした。

今回みたいな「ファルス」とか「シチュエーションコメディ」と言われるコメディって、基本は【真面目に必死になる】→【それが滑稽に映って笑える】という構造なんですが、ある一点を突破すると更に裏返って→【その汗が格好良い】になることがあるのです。今回それが見えて嬉しかった。

【燃えるなよ剣脚本裏設定@】舞台となった時代は池田屋事件(1864年(元治元年))の一年後ということで、1865年(慶応元年)の夏の話。坂本龍馬と中岡慎太郎が薩長同盟を結ぶべく奔走している時の話です。なので明智さんと中本達はその最中の坂本龍馬にパシられてるのでしょう。

【燃えるなよ剣脚本裏設定A】他の奴らの前じゃ「坂本の野郎〜」とか言ってるのに「坂本先生〜」と呼びかけているあたり、そして約束すっぽかされてるあたり、あと歴史に名を残していないあたり、明智さんは坂本龍馬には軽んじられているのでしょう。旧友がスターになっちゃった哀しみ。

【燃えるなよ剣脚本裏設定B】ちなみに、中本まわりだけ史実を無視しています。というのも、坂本龍馬が高杉晋作にピストルをもらったのは1866年初頭って説があったり。坂岡に向かって読み上げていた8つのお言葉は「船中八策」といって1867に坂本龍馬が語った新政府のビジョン。

【燃えるなよ剣脚本裏設定C】登場人物名について。中本と坂岡はご存知の通り坂本龍馬と中岡慎太郎をもじって入れ替えたものです。おかげで芝居中、役者陣が間違えそうになって大変でした。明智さんは「坂本龍馬と土佐時代に一緒だった」ってことで土佐勤王党の武市半平太をもじったもの。

【燃えるなよ剣脚本裏設定D】新選組の三人、小岩・尾形・谷崎。小岩は坂本龍馬を斬った疑惑をもたれた新選組隊士・大石鍬次郎をもじって小岩。尾形は新選組じゃないけど人斬りで有名な岡田以蔵をもじって尾形。谷崎は最初は客のフリしてる監察方にするつもりで、山崎烝をもじって谷崎。

【燃えるなよ剣脚本裏設定E】五鉄は強そうな名前にしたいと思ってて、かつ居酒屋ってことで、鬼平犯科帳で有名な居酒屋「五鉄」より拝借。
前田は本当に何も色のない名前にしようと思って、役者本人の名前を拝借して前田。
言成屋は…すいません、完全にネタのための名前です(笑)。

【燃えるなよ剣脚本裏設定F】池野屋って名前はもちろん池田屋からとりました。喜右衛門は池田屋事件の発端となった、新選組に捕らえられて拷問(足の甲に五寸釘さして蝋を垂らす)された志士・古高俊太郎の偽名・枡屋喜右衛門より。惣兵衛は池田屋の主人・池田屋惣兵衛から取りました。

【燃えるなよ剣脚本裏設定G】そんな、歴史に名を残さない人達の話でした。歴史に名を残す偉業でもないけど、遺恨を残すような殺し合いも防いだ、あの11人しか知らないあの一瞬だけ奇跡。個人的にそれ好きだし、舞台ってお客様と共犯関係になるものだからそういうのが似合うと思って。

【燃えるなよ剣脚本裏設定H】なんかで言ったかもしれないけど、幕末の京都の店や宿では、敵対してる武士同士が鉢合わせしないように遮る仕組みがあったようです。隠し階段とか、隠し部屋とか。池野屋もそれがありゃよかったのに。

【燃えるなよ剣脚本裏設定I】ちょっと専門的な話になるけど、こういう隠したり誤魔化したりするシチュエーションコメディって日本だと成立しないって言われてたんですよね。家の中に壁があって鍵がある文化じゃないから。障子と襖の文化だから。でもリアリティのレベルを下げちゃって。

【燃えるなよ剣脚本裏設定J】(続き)壁も襖も透過させちゃって複数の空間を同時に見せちゃえば、少なくとも「その秘密の話、聞こえてるだろ」って部分は気にならなくなると思うんですよね。役者は台詞のない・自分のトピックじゃない瞬間も芝居を続けなきゃいけなくて大変なんだけど。

【燃えるなよ剣音楽編】本作の楽曲はRexyではおなじみの森優太(@YutaMori)さん。OPでは大河ドラマっぽさと舞台映像としての派手さを両立し、喜右衛門が語るところのニセ“良いシーン”ではちゃんと偽物(笑)な良い曲を作ってくれた、凄腕かつ超わかってる(笑)方。

【燃えるなよ剣俳優陣@】惣兵衛:渡部拓哉さん…こういったシチュエーションコメディに必須な「状況を回す」役で、一番台詞量や運動量が多かったのでは。そんな中でネタの質をよく理解していて、身軽で滑舌がよくて、この「一個の状況を引っ張るコメディ」の柱になってくれた素敵俳優。

【燃えるなよ剣俳優陣A】中本:有馬芳彦さん…落ち着いてて、努力の姿を人に見せないけど、陰で仕上げてきて本番には決めてくれる男らしい俳優。稽古終盤に手紙&坂岡とのやりとりというボリュームのあるシーンを任せたのに嫌な顔一つせず引き受けて実際に笑いをとっていた頼もしさよ。

【燃えるなよ剣俳優陣B】坂岡:斉藤コータさん…アガリスクでもいつもお世話になってて、いちばん信頼してるコメディ俳優の一人。今回は台本上目立ったシーンはなくて周りを支える役…かと思いきや、最終的にはソロのドリブルで一番大きい笑いをとっていた恐ろしい男。

【燃えるなよ剣俳優陣C】明智:齋藤ヤスカさん…時代劇が初めてなメンバーも多く、僕自身も一般常識くらいの刀の扱いしか知らない中で、稽古中からだいぶお世話になった。舞台上の落ち着いた振る舞いと、お客様の状態をキャッチして愛される技術は流石。当初の想定以上に膨らんだ役。

【燃えるなよ剣俳優陣D】尾形:月野帯人さん…前のRexyの舞台の時から「ただならぬ人がいる」と思ってて、噂も聞いてた御方(笑)。舞台上では台詞は少ないながら観客は絶対見ちゃう存在感と、そしてトークの場など舞台以外の場ではしっかり沸かして締めてくれる、頼もしいアニキ。

【燃えるなよ剣俳優陣E】小岩:東惣介さん…本人もトークの場で言ってた通り、稽古で一番大変だった(笑)のだけど、本人の一生懸命さとチャーミングさで全く悪い印象は抱かなかったし、「威勢いだけよくて弱くて愛される」小岩という役への彼のハマりっぷりは相当良かったかと。

【燃えるなよ剣俳優陣F】谷崎:浅井陽登さん…座組の中で一番若いのだけど、素直で吸収が早く、曲者ぞろいの新選組チームを自分が引っ張る気概で臨んでくれていたのがとても好印象。偉そうな言い方になったら申し訳ないけど「多分こういう人が伸びるんだよなぁ」の典型例!マジ好青年。

【燃えるなよ剣俳優陣G】言成屋:小林照平さん…稽古前に情報がなかった俳優さんで、稽古初日に「できる人や!」ってなって言成屋のポジションで申し訳なくなったのだけど、彼のバランス感覚によって終盤の連合軍ネタがあそこまでウケたと思う。中盤の"入ってき方”でウケたの素敵。

【燃えるなよ剣俳優陣H】五鉄:北澤剛さん…事前のプレ稽古の段階から「コメディの文法で芝居できる人だ!」とわかって、出番の遅い五鉄役は勿体なかったけど、この体格は魅力的だし武器ですよね。真面目で、演技のパワーもお笑いの感覚もあって、個人的に凄く好きなタイプの俳優さん。

【燃えるなよ剣俳優陣I】前田:前田航平さん…初舞台とは思えないほどの度胸の据わりっぷり(笑)。全然緊張することなく舞台に出て行って、あの体温とキャラで芝居して帰ってくるすごい男。一番キャラを膨らませてくれた俳優。またあのキャラで舞台上で見たいし、他の役でも見たい!

【燃えるなよ剣俳優陣J】喜右衛門:北野翔太さん…見た目であそこまで「ボンボンの二代目」が似合いながら、本人は責任感と努力の塊。惣兵衛がコメディの構造上の柱なら、喜右衛門の北野さんはこの座組の柱。彼の終盤の「ニセ良いシーン」は偽物として作ったのについつい感動しちゃう。

【燃えるなよ剣俳優陣K】以上の11名の皆さんがこの台本をもとに一つになって格闘してくれたのがとても嬉しかったです。最初は「特殊な現場かも…」とか思ったけど、普通にしんどくて普通以上に楽しい、紛れもないコメディの創作現場でした。僕自身、とても勉強になりました。

【燃えるなよ剣】そして「いつも通りの冨坂作品を作って下さい」と、ここまで好き放題任せて見守ってくれたNプロデューサー、ガールズCH、SILK LABOの皆様、誠にありがとうございました。外部の他業界も絡む現場でこんな自由に作品作りができるなんて思ってなかったです。



posted by 冨坂 at 03:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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